DAIFUKU Presents Discovery Hackthon 2019

DAIFUKU Presents Discovery Hackthon 2019

Report 2019.09.27

「Discovery Hackathon 2019」開催レポート
<前編>

通勤通学の電車や保育園の数、勉強やアルバイトの時間、お味噌汁や焼魚の塩気。世界に視野を広げれば、水や食料、労働力、教育、インフラなど、世の中には、小さなものから大きなものまで、いくつもの「足りない」があります。
そんな「足りない」に着目し、2019年9月6日〜8日にかけて開催したのが、ものづくりイベント「Daifuku Presents Discovery Hackathon 2019」。「足りてるモノを 足りないトコへ」をテーマに、 「Provide (提供)・Exchange (交換)・Share (共有)」のキーワードから、毎日の生活や社会から課題を見つけ、アイデアを具現化して、暮らしや世界を変えるサービスやプロダクトの開発に、86名の学生が挑みました。

ディスカバリーとダイフクが届ける、ものづくりハッカソン

「Discovery Hackathon 2019」は、ディスカバリー・ジャパン株式会社と、人々の暮らしを支える物流システムを半世紀以上にわたり提供してきた株式会社ダイフクがタッグを組み、実現しました。

3日間にわたるプログラム

「Discovery Hackathon 2019」は、3日間かけて開催されました。1日目は、ダイフクの総合展示場「日に新た館」の見学とアイデアソン・チームビルディング、2日目・3日目がハッカソンです。2泊3日のうちに、どのようなプロダクトが誕生するのでしょうか。<前編><後編>に分けて、ハッカソンの様子をご紹介します。

<DAY1>9月6日 <DAY2>9月7日 <DAY3>9月8日
  • オリエンテーション
  • 展示場見学
  • インスピレーショントーク#01
  • チームビルディング
  • アイデアソン
  • オリエンテーション
  • インスピレーショントーク#02
  • ハッカソン
  • ツール講習会
  • サポートメンタリング
  • ハッカソン
  • プレゼンテーション
  • 審査
  • 授賞式

DAY1「日に新た館」で世界最先端のマテリアルハンドリングに触れる

1日目の会場となったのは、ダイフクの滋賀事業所内にある物流システム総合展示場「日に新た館」です。最新技術を用いたマテリアルハンドリングシステム・機器を体感。午後からはアイデアソンの後、ハッカソンに挑むチームづくりを行いました。

人々の暮らしを支えるダイフク製品

「日に新た館」は、ダイフクの総合展示場。自動車工場、物流センター、空港などで活躍する保管、搬送、仕分け・ピッキングシステムをデモンストレーションしています。展示数はなんと150種類、400点!参加者は展示場スタッフの説明を受けながら1時間ほど見学し、機械・システムの動きや、ダイフクが提供する物流ソリューションについて学びました。

ダイフクの展示場「日に新た館」を見学

世界をよりよくするためのプロダクト開発とは?

展示場見学を終え、昼食を挟んだ後は、ハッカソンのヒントとなるインスピレーショントークへ。東大講師である新山龍馬氏から、ものづくりのヒントをお話いただきました。

新山さんによるインスピレーショントーク

新山「ダイフクの展示場を見て、もしかしたら社会には技術も製品も足りていると思ったかもしれません。しかし、ハッカソンでは少し遠くに意識を持ち、夢を持って開発してほしいです」

そんな言葉から始まった新山さんのトーク。新山さんは「たのしいロボット研究」と題して、ハッカソンで大切にしたい3つのポイントとして、①世界をより良くすること、②ピボット(事業の路線変更)、③ルールを変えることについて話しました。

新山「一つ目は、世界をより良くすること。個人の欲求だけに留まらず、社会の接点を考えてください。既存の技術を掛け合わせることで、社会問題を解決することもできるのです。ぜひ”THINK BIG”、大きな視点で物事を考え、身近な問題を解決することを意識してください」

新山「二つ目のポイントは、ピボット(事業の路線変更)させることです。サービス開発にあたり、出発点にこだわらない華麗なる方向転換をすることも必要です。そして最後が、ルールを変えること。既存の場所から生まれるものは、すでにある世の中のルールに乗っ取ったものになります。だから、時にはルールを変える視点を持ち、アイデアを考えてください。既存のルールを疑うことが、アイデアの源泉になることもありますよ」。

身近な困りごとから社会課題まで、広がるアイデア

新山先生のインスピレーショントークで、社会との接点を踏まえ、大きな夢をもつ企画・開発の重要性を学んだ後は、参加学生によるアイデアソンとチームビルディングに移りました。

ポストイットにアイデアを書いていく。
模造紙にアイデアをまとめ発表。

参加者にどんな人がいるのかをお互いに把握するため、実装したいアイデア、得意なスキルをシェア。同じ志を持ち、一人では足りないスキルを補い合えるチームを作りました。

最終的に18チームが誕生。1日目のラストは、アイデアピッチを開催し、審査員長のクリエイティブコミュニケーター根津孝太さんから、チームごとにコメントをいただきました。

アイデアをよりおもしろくするための方法や、開発中に起こりそうな問題点を先回りして指摘してくれた根津さん。会場のあちこちで、深く頷きながらメモをとる学生の姿が見られました。

根津「どのアイデアもおもしろいですね。明日から2日間のハッカソン本番、がんばってください!」

DAY2・3は、いよいよハッカソン本番へ!ハッカソンで取り組む課題とチームが決まったところで、1日目は終了。2日目・3日目は、大阪・梅田へ舞台を移し、ハッカソン本番です。

「足りてるモノを 足りないトコへ」のテーマから、いったいどのようなプロダクトが生まれるのでしょうか。<後編>へ続きます。

Organizers

主催・共催・協力

  • 主催
    ディスカバリー・ジャパン株式会社

    Discovery
  • 共催
    株式会社ダイフク

    DAIFUKU

協力